乳ガンにおすすめの食べ物/おすすめしない食べ物


一般的な癌に良いとされる食べ物を調べて多くとるようにしていたところ、実は乳ガンにはあんまりよくないかも…えー!ということもあったので、乳ガンにいいといわれている食べ物、控えた方がいいといわれる食べ物のまとめ。

乳ガンといってもタイプがあり、体質や個人差もあるので、それぞれで自己判断が必要。

参照サイト https://foodforbreastcancer.com/ (あまりに日本で使われていない食材は省く)

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乳ガンにいいらしい食べ物

野菜
ルッコラ
ピーマン
白菜
ブロッコリ
芽キャベツ
キャベツ
人参
カリフラワー
セロリ
きゅうり
ニンニク
とうがらし
ケール
コールラビ
レタス
マッシュルーム
からし菜
オリーブ
玉ねぎ
かぼちゃ
ネギ
海藻
トマト
カブ カブ菜
クレソン
ズッキーニ

フルーツ
リンゴ
ブラックベリー
ブルーベリー
チェリー
クランベリー
ぶどう
コケモモ
ザクロ
ラズベリー
いちご
スイカ

豆類
黒インゲン
キドニー豆
シロインゲンマメ
ピンクビーンズ
ピントビーンズ
レッドビーンズ
大豆
ホワイトビーンズ
豆腐

肉類 デイリー
オーガニックチキン
ケフィア
低脂肪ヨーグルト
オーガニックターキー

ナッツ類
フラックスシード
ゴマ
クルミ

調味料 ソース
はちみつ
わさび
マスタード
トマトソース

飲料
コーヒー
緑茶

オイル
フラックスシードオイル
オリーブオイル
ゴマ油
クルミ油

魚類
イワナ
ニシン
サバ
天然サーモン
いわし

香辛料
バジル
クミン
こしょう
コリアンダー
ヒハツ
パセリ
サフラン
ターメリック

穀物
玄米
そば粉
韃靼そば

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乳ガンによくないらしい食べ物

肉類 デイリー
ベーコン
焼き肉(バーベキュー)
牛肉
バター
チーズ
クリーム
食肉製品
ラム
レバー
牛乳
マトン

仔牛
全熟肉(ウェルダン)

魚類
乾燥ニシン
乾燥サバ
ニシン加工品
甲殻類
サバ燻製

飲料
アルコール
ビール
コーヒー
セージ茶
ワイン

ナッツ類
ビターアーモンド
パパイヤシード
ピーナツ
ゴマ

甘味料
玄米シロップ
ペルシパン
砂糖

オイル
コーンオイル
ラード
マスタードオイル
ピーナツオイル
サフラワーオイル
ゴマ油
大豆オイル
サンフラワーオイル
動物性脂肪

スパイス ハーブ
ラベンダー
セージ
ワイルドジンジャー

調味料 ソース
肉汁を使ったソース(グレイビー)
ワカモレ
ペスト(バジルジェノヴェーゼ)
パパイヤのピクルス
大豆を使ったペースト(味噌)
シュリンプペースト

野菜
アボガド
フライドポテト
グリーンパパイヤ

フルーツ
グレープフルーツ

豆類
分離大豆蛋白

他に気になったもの

グレープフルーツ

乳がんとグレープフルーツ

グレープフルーツは(グレープフルーツジュースではなく)柑橘系に含まれるソラレンを摂取することで悪性黒色腫を増やす可能性があるかもしれないらしい。

ピンクグレープフルーツはナリンゲニンを含み、乳癌、胃癌、肝癌、子宮頸管癌、大腸癌、膵癌、白血病などの癌細胞でナリンゲニンによって細胞毒性が誘発されると報告されているとのこと。

グレープフルーツは発がん抑制作用があるとの報告も多々あり、ナリンゲニンがグルコース摂取を害することによりホルモン受容体陽性MCF-7乳癌細胞の増殖を阻害することが示されている。2009年の疫学調査ではグレープフルーツが乳ガンリスクにつながるエビデンスは得られないと公表。

ところがグレープフルーツがエストロゲンの代謝には関わっているらしく、そのため乳ガンリスクが高まるというエビデンスが得られている。2007年のある調査により、グレープフルーツの摂取が閉経後の女性の乳がんリスクの増加と関連していることを発見。

化学療法や内分泌療法を受けている間はグレープフルーツの摂取はさける。薬の作用を妨げる可能性が高い。もちろん個人差はあるが。

ジュースならいいのかという疑問も残るが、ホルモン受容体陽性乳ガンでは控えた方がよさそう。

アボガド

アボガドは一般的にヘルシーな食べ物として知られているが、脂肪分が高い。ある研究では、アボガドオイルを多く含む餌で、マウスの乳腺腫瘍の形成を促進することを発見。さらにアメリカで閉経後のラテンアメリカ人女性を対象とした調査で、アボカドの摂取がエストロゲン循環のレベル上昇と関連していることが明らかに。健康的な食品の代表的なものとしてあげられることが多いため、リスクとしての情報は得にくいらしい。

セージ

セージはホルモンに作用することで民間療法でよく取り入れられている。更年期症状のほてりや寝汗などにすすめられ、離乳期の母乳過多および乳腺の腫脹などにも効果がみられるといわれている。かたや母乳の分泌をうながすという目的にも使用されている。2015年に発表されたある研究では、セージのエキスを与えたマウスは与えなかったマウスと比べて、乳腺管の数と幅が増していた。母乳分泌とセージの関連性は詳しい研究がなされていないため、明らかになるまではセージの大量摂取や、ハーブティなどでの継続摂取は考えるべき。

ラベンダー

ラベンダーと乳がん

ラベンダーのエッセンシャルオイルはあらゆるものに使用されている。バストアップのためのクリームやサプリにも入っており、乳ガン患者でもラベンダーのエッセンシャルオイルを使ったアロママッサージを受けている人もいるとか。ラベンダーエッセンシャルオイルのペリリルアルコールという成分ががん予防に研究されてはいるが、2007年イギリスでは、普通の男の子の胸が大きくなった原因だと公表。さらに2018年、ラベンダーが入っているスキンケア製品がエストロゲンに影響を与えていることが明らかに。

牛乳

乳がんと牛乳

牛乳の摂取と大腸癌の研究は多く、前立腺癌や卵巣癌との関連も研究されており、牛乳の飽和脂肪が心疾患および癌へ影響を与えていると考えられている。乳ガンではどうかというと、牛乳には有益な成分と有害な成分があるとのこと。
牛乳に含まれる成分であるカルシウム、ビタミンD、ステアリン酸、ラクタプチン、共役リノール酸(CLA)、ウシラクトフェリシンなどは乳ガン細胞のアポトーシス(細胞死)誘導、もしくは乳腺腫瘍のサイズと発生率を低下させることが実験で明らかになっている。乳児期や小児期での牛乳の摂取は乳ガンから守ってくれる役割をはたす。

いくつかの研究では牛乳の摂取は乳ガンのリスクにはならないといっているものの、大人の牛乳摂取ではやはり考慮すべき。発がん性物質誘発による乳腺腫瘍をもつマウスでのある研究では、マウスの卵巣を摘出すると腫瘍の数と大きさが減少し、ミルクを与えると、卵巣摘出マウスの乳腺腫瘍の発生率と乳腺腫瘍の数と大きさが増加。無脂肪乳でも同様。主だったいくつかの調査でも牛乳摂取が乳ガンリスクの要素になっており、動物性脂肪摂取の過多により乳房密度の増加、乳ガンの危険因子および再発と関連していることを示している。

別のいくつかの研究では、牛白血病ウイルスが乳ガンの一因となる可能性があると報告している。牛白血病ウイルスの感染は生乳と生牛肉の摂取による。まずそれらは避けるべき。2015年の調査では、乳腺組織に牛白血病ウイルスがある女性は、乳ガン患者が3倍の数だった。パスチャライズ(低温殺菌)でそのウイルスは死滅する。

牛乳を全く取り入れないとなると他からカルシウムとビタミンD摂取を考えなくてはいけない。ケフィアは乳ガンリスクを低下させるといわれている。

バジル

乳がんとバジル

バジルはベータカロチン、ルテイン、ウルソール酸、ビタミンKの摂取にとてもいい。バジルは酸化防止、抗炎症、抗菌、抗真菌などに強力である。

カルノソールという成分も含み、前立腺癌細胞の発がん抑制が証明されている。マウス実験では、バジルが肝癌の転移を抑制することが実証されており、肺癌の抑制にはバジルの葉のエキスが最も効果がみられた。白血病と腎臓の細胞の増殖抑制作用にはバジルオイルが際立っていた。胃の扁平上皮癌でもバジルオイルで著しく抑制されることがわかっている。

バジルを食材として使うのであれば問題はない。バジルのエッセンシャルオイルにはエストラゴールが含まれているため大量に用いると発癌のおそれがある。パスタソースであるペストはバジルを使って作られるが、やはりエストラゴールが含まれる。さらにペストには銅も多く含まれているため、特に炎症性乳ガンとトリプルネガティブ乳ガンには血管新生と転移を招く可能性がある。エッセンシャルオイルとペストは全く利用しないか、月に一度くらいに控えた方がいいそうだ。

サンフラワーオイル

元々はどんな脂質であれ脂肪の摂取が乳ガンを促進すると考えられていたが、不飽和脂肪酸か飽和脂肪酸か、さらには一価不飽和脂肪酸か多価不飽和脂肪酸かということが注目されるようになった。それから近年ではオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸の摂取のバランスが問われている。これらの流れはそれぞれの研究において一貫して成り立つ理論がどれも見いだされなかったことによる。

サンフラワーについては、発癌物質誘発による乳腺腫瘍マウス実験で、リノール酸が乳腺腫瘍を促進することが実証されている。リノール酸はサンフラワーオイルに多く含まれている。ある研究では、特定の遺伝子(ALOX5AP -4900 A>G polymorphism)をもつ女性がリノール酸の多い食事を摂取していると乳ガンのリスクが高いことがわかった。別の研究では調理にベジタブルオイルかコーンオイルを使っている女性がオリーブオイルかキャノーラオイルを使っている女性よりも乳ガンリスクが高いことがみられた。乳ガンの女性の乳腺には、乳ガンでない女性よりもオメガ6の数値が高い。いくつかの研究で、オメガ6対オメガ3の比率を下げることで乳ガンリスク低下につながることを見つけている。サンフラワーオイル摂取はオメガ6が多いため、その比率を上げてしまうことになる。

リノール酸よりも、オリーブオイルかエイコサペンタエン酸(魚のオイルに含まれる)の摂取が食物中のベータカロチンの吸収代謝を促進することが実証されている。このことは乳ガンのリスクを下げるためにも大切なことかもしれない。

ゴマ

ゴマと乳がん

ゴマのリグナンセサミンがマウス実験でホルモン受容体陽性の乳腺腫瘍を縮小させることがわかっている。ゴマのリグナンは小腸でエストロゲンに似たエンテロラクトンおよびエンテロジオールに変換される。スウェーデンのある研究では、対象の女性の平均値を上回る血中のエンテロラクトンおよびエンテロジオールのレベルが、ERα+とERβ-の乳ガンの減少のリスクの低下と関連しているが、ERβ+または他の乳ガンとは関連しないとしている。中国の調査では調理にゴマ油を使っていた女性と使っていない女性を比較して、ゴマ油を使用した女性で乳ガンのリスクが低下することがわかった。エンテロラクトンは乳癌細胞の放射線に対する感受性を高め、それによって放射線療法の治療効果を高める可能性があることもわかっている。

ところが、ゴマおよびゴマ油は乳ガンを助長するというエビデンスもある。いくつかの研究で、ゴマの成分がER+の癌細胞を増殖させることを見いだしている。閉経前のER+マウス実験で、ゴマがタモキシフェンの効果を妨げるだけでなく、乳腺癌細胞の増殖を抑制できず、アポトーシスは減少した。

ゴマには銅が多く含まれている。これは炎症性乳がん(IBC)またはトリプルネガティブ(ER- / PR- / HER2-)疾患の女性において、血管新生および乳がんの転移につながる。ゴマには脂肪分も多く、乳ガンとの高いリスクが示される。主にリノール酸(全体の約45%)、オレイン酸(39%)、およびパルミチン酸(9%)から構成されている。オメガ6脂肪酸であるリノール酸は、マウスの乳腺腫瘍の増殖を促進することが見られている。ゴマと比較されることがある亜麻仁は、55%を超えるアルファ – リノレン酸(オメガ3脂肪酸)を含有するのに対して、ゴマは1%未満である。

コーヒー

コーヒーと乳がん

コーヒーに対する体の反応は、遺伝やその他の要因により大きな個人差があるようだ。あるグループの女性にはコーヒーを飲むことで乳ガンのリスクが低下し、他のグループの女性では上昇したという調査結果が得られた。
ある研究でBRCA1またはBRCA2遺伝子変異を持つ女性で、大量のコーヒー摂取が乳ガンリスクを下げることがわかった。ところが、2013年の研究発表では、BRCA1突然変異キャリアの女性では大量のコーヒー摂取により乳ガンリスクの上昇がみられるとしている。乳ガンリスクに対するコーヒー摂取の影響は、BRCAキャリアであるかどうかにかかわらず、CYP1A2遺伝子型による。CYP1A2遺伝子は、エストロゲンとコーヒーの両方の代謝に重要な役割を果たす。コーヒーの摂取は、CYP1A2 * 1F A / A遺伝子型を持つ女性のER +腫瘍の増殖を遅らせることもわかっている。

スウェーデンの調査では、コーヒーの摂取でやせた女性には乳ガンリスクの低下がみられ、太っている女性では上昇するとしている。更年期の女性、閉経後、閉経前ではコーヒー摂取と乳ガンの関連性が一貫していないとしている。しかし、以前にホルモン補充療法(HRT)を使用していた女性の間でコーヒーの摂取がリスクを高める可能性があることを示唆している。
最近の研究によると、1日に少なくとも2杯のコーヒーを継続的に摂取することは、タモキシフェン治療の有効性を高めるかもしれない。

コーヒー豆の焙煎プロセスの化学副産物であるアクリルアミドは発がん性物質の疑いがある。アクリルアミドは、ポテトチップス、フライドポテト、パン、スモークアーモンドなどのロースト、揚げ物、焼き菓子にも見られる。小袋のポテトチップスには一杯のコーヒーの2倍以上のアクリルアミドが入っている。アクリルアミドと乳ガンとの関連性については数多くの研究が検討されているものの、そのほとんどは決定的ではない、または否定的な結果である。しかし、2012年デンマークの研究では、ER+ 乳ガンと診断される前のアクリルアミドの摂取が患者の死亡率の増加と関連していることが報告されている。

大豆ペースト

乳がんと味噌

アジア人を対象とした調査では、大豆ペーストは豆腐など他の大豆製品のような乳ガンリスクの低下がみられなかった。むしろ胃癌のリスクをあげているようだ。胃癌は韓国で最も多い癌であり、他のアジア諸国でも米国と比べはるかに多いが、その要因に大豆ペーストとその塩分が示唆されている。タモキシフェン治療を受けている人は大豆製品はその効果を妨げるため避けるべきである。少量の摂取であれば、それほど乳ガンへの影響は大きいとは思えず、むしろ胃癌リスクが高まると考えられる。ある研究で、アフラトキシンB1が大豆ペーストで発生しやすいことがわかった。アフラトキシンB1はB型肝炎ウイルスと関係しており肝癌リスクを高めるもの。大豆ペーストの購入の際にはその安全性と品質が保証されているものを選びたい。

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