肝炎-病気・症状と治療


肝炎-病気・症状と治療

肝炎 Hepatitis

肝炎

▪ 肝炎の分類
 ◦ 急性ウイルス性肝炎 
 ◦ 劇症肝炎
 ◦ 慢性肝炎
 ◦ 自己免疫性肝炎
▪ 東洋医学的な見方
▪ 家庭で出来る肝炎のお灸のツボ
▪ 肝炎の精神的および感情的要因
▪ 肝炎のヨガ・セラピー
▪ 肝炎のレイキ療法
▪ 肝炎の食事法

WHO(世界保健機構)では、鍼灸治療が 肝炎 に適応であることを認めています。

肝炎の分類

原因別
・肝炎ウイルス→ウイルス性肝炎
・飲酒→アルコール性肝炎
・薬剤→薬物性肝障害
・自己免疫機序→自己免疫性肝炎
・その他

経過別
・急性肝炎
・慢性肝炎
・劇症肝炎 など

急性ウイルス性肝炎 Acute Viral Hepatitis

主として肝細胞で増殖する肝炎ウイルスの感染により、肝細胞に急性炎症性病変を来す疾患。

肝炎ウイルスとしては、主にA~E型肝炎ウイルスが急性肝炎を来す。

その他のウイルス(EB、サイトロメガロ、ポリオ、アデノetc.感染によっても肝機能障害を来すが、本症には含めない。

急性ウイルス性肝炎の原因

A(HAV)型、B(HBV)型、C(HCV)型、D(HDV)型、E(HEV)型肝炎ウイルス
HAV:Hepatitis A Virus
経口感染 食中毒→:A型、E型
血液、垂直、性感染→B型、C型

急性ウイルス性肝炎の症状

無症状~意識障害を来すもの(劇症肝炎)まで多彩。

○定型的経過 (黄疸、発熱を認めないなどの非定型もある)
〔潜伏期〕A型:2~6週、B型:2~6ヶ月、C型:2~3ヶ月
〔前駆期〕インフルエンザ様症状
全身倦怠感、食欲不振(A型で多い)、筋肉痛
【細胞障害性T細胞が感染肝細胞を叩いている時期】
〔前黄疸期〕悪寒を伴う発熱、下痢、嘔吐、腹痛(A型で多い)【消化器症状】
〔黄疸期〕【細胞障害性T細胞に感染肝細胞が潰されてしまうと、自覚症状は軽減】
A、B型…黄疸、皮膚そう痒感、肝肥大(圧痛を伴う)、脾腫etc
C型…軽症、黄疸(50%以下)、1/3で全く自覚症状なし。
〔回復期〕全身症状の改善

○非定型型 黄疸、発熱を認めない。

A型肝炎

  • 経口感染 ex.食中毒…牡蠣、ハマグリ、生水
    腸管で増殖し、糞便中に排泄 →経口で肝細胞に感染 →発熱、消化器症状
  • 潜伏期間…2~6週間
  • 好発年齢…50歳以下
  • 好発時期…流行性(冬~春) or 散発性   集団発生することがある
  • キャリア…ない
  • 発症病態…急性肝炎のみ、絶対に慢性化しない、劇症肝炎は稀
  • 特徴…一度罹患すると、基本的には終生免疫が成立

*キャリア=ウイルスに感染している人のことをさす。免疫応答の未成熟な新生児期や乳児期、成人では免疫抑制療となどによる免疫不全状態でHBVに感染するとウイルスが排除されず持続感染状態となる。HBVキャリアの10%で慢性肝炎を発症し、さらにそのなかの10%で肝硬変・肝癌発生に至る。

B型肝炎

  • 体液感染 ex.性行為感染
    血液感染 ex.輸血、刺青
    垂直感染 ex.大半が産道感染  産道感染防止事業が1985年開始
  • 潜伏期間…2~6ヶ月
  • 好発年齢…20~30歳代
  • 好発時期…散発性 季節性なし
  • キャリア…多くは垂直感染でキャリア成立
  • 発症病態…急性肝炎・キャリアの慢性肝炎 劇症肝炎最多
  • 特徴…最も劇症化しやすい→生存率50%弱

C型肝炎

  • 血液感染 ex.輸血、刺青
    性行為感染、母子感染はゼロではないが少ない
  • 潜伏期間…2~3ヶ月
  • 好発年齢…すべての年代
  • 好発時期…散発性 季節性なし
  • キャリア…成人の初感染でもキャリア成立
  • 発症病態…急性肝炎・キャリアの慢性肝炎 肝硬変というステップを踏んで肝癌に進展する
    劇症肝炎は極めて稀
  • 特徴…急性肝炎→キャリア→70%は慢性肝炎に至る。 自然治癒は極めて稀

D型肝炎

  • 血液感染  HBVの存在下で感染
  • 潜伏期間…1~3ヶ月
  • 好発年齢…20~30歳代
  • 好発時期…散発性 季節性なし
  • キャリア…稀
  • 発症病態…急性は極めて稀、大多数で慢性化慢、肝硬変・肝癌は極めて稀
    劇症肝炎あり
  • 特徴…肝炎の劇症化や増悪に関与すると推測される

E型肝炎

  • 経口感染 ex.鹿、イノシシの生肉  感染様式、臨床症状はHAVに類似
  • 潜伏期間…2~6ヶ月
  • 好発年齢…15~40歳代
  • 好発時期…散発性 季節性なし
  • キャリア…なし
  • 発症病態…急性のみ
    劇症肝炎多い
  • 特徴…劇症化率は高く1~2%、妊婦感染では20~30%

劇症肝炎 Fulminant Hepatitis

急激で広範な肝細胞の壊死。
 【極めて激しい免疫応答によって出血液壊死を起こし、肝予備能の90%以上を失う】
 →急性肝不全に陥り、予後極めて不良→生存率50%弱。

劇症肝炎の原因

不明。  過剰な免疫応答が生じる機序も不明。

劇症肝炎の成因

  • 大部分がウイルス性
    すべてのウイルス性肝炎は劇症化する可能性がある。B型肝炎ウイルスが最多。
  • 一部…薬剤など

劇症肝炎の症状

  • 急性肝不全症状
     黄疸、腹水、出血傾向、肝性口臭etc
  • 明らかな精神神経症状
     Ⅱ度以上の肝性脳症

慢性肝炎 Chronic Hepatitis

慢性肝炎の概念

肝臓の炎症と肝機能検査の異常所見が6ヶ月以上続いている病態。
わが国で慢性肝炎という場合は、肝炎ウイルスによるものを指す。
アルコール、薬剤、自己免疫などによる慢性肝硬変は、慢性肝炎の範疇からはずれる。

発症パターン
 ○潜行性に発症し、慢性肝炎となって初めて発見されるもの。
 ○急性肝炎で発症し、慢性肝炎へ移行するもの。

慢性肝炎の病理

炎症はまず門脈域に始まる。門脈域にT細胞が浸潤、持続性の炎症が起こる。
 →同時に膠原繊維が増殖し(免疫応答の残骸)繊維化する。
 →細胞が壊死し、肝小葉の端っこから少しずつ侵されていく。
  (門脈域が破壊し、不整形に拡大→門脈域の拡大という)
 →肝小葉の破壊。

慢性肝炎の成因

肝炎ウイルスの持続感染。
B型肝炎ウイルス HBV。【多くは母子感染によるキャリアからの発生。成人以降の初感染ではめったに慢性化しない】
C型肝炎ウイルス HCV。 【乳児、成人を問わず初感染に引き続くキャリアから発生。慢性化率が高い。】

慢性肝炎の症状

著明な自他覚症状を欠くことが多い(自他覚症状が診断の手がかりになることは少ない)。

  • 易疲労、全身倦怠感、食欲不振etcの不定愁訴が中心。 【代謝低下を反映】
  • 肝腫大を触れる
    脾腫・黄疸は少ない。(ただし、急性増悪期には黄疸が出現)
    (肝硬変に近づくと)手掌紅斑、クモ状血管腫。

*C型慢性肝炎…しばしば肝外合併症を伴う。
 【詳細不明】 甲状腺機能障害、シェーグレン症候群、さまざまな皮膚症状

慢性肝炎の予後

慢性肝炎は、数年から20~30年の経過をとり、この間、軽快、増悪を繰り返すことが多い。
活動性は肝硬変へ移行しやすい。
〔B型〕経過はさまざま。肝炎の非活動性のまま一生を終える~急性増悪・肝硬変・肝癌に至る。
〔C型〕肝硬変への道を緩徐、着実に歩んでいく。

自己免疫性肝炎 Autoimmun Hepatitis

原因不明の慢性に経過する肝炎で、肝細胞障害の成立に自己免疫機序が想定される。 【慢性肝疾患】

男女比1:10と圧倒的に女性、40歳以降。遺伝的背景がみられる。

自己免疫性肝炎の病理

正常な肝紳胞がT細胞の標的とされる。
 →ウイルス性慢性肝炎と異なり、活動性肝炎の炎症所見が目立つ。
  【門脈域の繊維化、形質細胞およびリンパ球の浸潤】
わが国の本症の98%は、抗核抗体(+)や抗平滑筋抗体(+)となるタイプ(I型)。

自己免疫性肝炎の臨床像

(I型)潜行性発症型 … 潜行性に病変が進行する。
症状はウイルス性慢性肝炎と同様。 慢性肝炎と比べ、症状は強い。
全身倦怠感、食欲不振、その後、黄疸、関節痛、発熱。

(無治療例)早期に肝硬変、肝不全に移行し、予後不良。自然軽快はしない。

自己免疫性肝炎の合併症

自己免疫疾患や膠原病 … 関節リウマチ慢性甲状腺炎、シェーグレン症候群など。

 

肝炎の東洋医学的な見方

「黄疸」=黄疸の現れるウイルス性肝炎
「脇痛」=黄疸の現れないウイルス性肝炎

  • 《湿熱黄疸》:全身とくに目が黄染し、色沢が鮮やか、発熱、悪心、嘔吐、食欲不振、口が渇く、倦怠感、季肋部疼痛、腹部脹満、皮膚そう痒感、小便が黄色、大便が乾燥など。
  • 《急黄》:突然黄疸が現れ、しだいに赤黄色に進行する、病状が急激で高熱を伴う、胸腹部脹満、意識混濁、昏睡に至ることも、ときに鼻出血、出血性発疹、便秘で血便することも。
  • 《肝気鬱滞》:両脇の脹痛が著明、胸部がもだえ腹部が脹満、口が苦い、食欲不振、脱力感、いらいらして怒りっぽい、赤色の軟便など。
  • 《肝陰不足》:めまい、心悸亢進、不眠、脇や季肋部に痛み、脱力感、微熱、怒りっぽい、いらいらする、口が渇く、苦味がする、手足のうらが熱っぽいなど。

 

家庭で出来る肝炎のお灸のツボ(経穴・つぼ)

○急性肝炎
膈兪(かくゆ)、 肝兪(かんゆ)、 脾兪(ひゆ)、 瘂門(あもん)、 風池(ふうち)、
肩井(けんせい)、 三陰交(さんいんこう)、 漏谷(ろうこく)、
地機(ちき)=別説:陰陵泉の下3寸

肝炎のツボ1肝炎のツボ2

肝炎のツボ3肝臓のツボ3

肝臓のツボ1肝臓のツボ2

○肝機能障害
胃の六つ灸=膈兪、 肝兪、 脾兪
下肢の内側の六つ灸=蠡溝(れいこう)、 中都(ちゅうと)、 陰陵泉(いんりょうせん)、
梁丘(りょうきゅう)

 

肝炎の精神的および感情的要因

~変化・変容への抵抗
~恐れ
~怒り
~憎悪

○黄疸:~強い偏見。 ~かたよった理性。

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肝機能障害のヨガ・セラピー

肝臓ヨガ

アサナ

プラナヤマ

 ナディ・ショッダナ、 ウッジャイ

シャットカルマ

 クンジャル、 ラグー・シャンカプラクシャラナ

 

肝炎のレイキ・ヒーリング (霊気療法)

レイキ・ヒーリングについて »

チャクラについて »

Chakra:マニプラ・チャクラ Manipura(Solar plexus Chakra)

Positions:基本ポジション+反応のあるところ、肝臓、肝臓の裏、後頭部。

肝炎レイキヒーリング1肝炎レイキヒーリング2

肝臓病の食事法

肝臓が病む人は暴飲・暴食するタイプが多い。赤ら顔で赤鼻、食欲旺盛で肉づきもよく外見は元気に見える。肝臓は文句を言わず休まず働き続け、ダウンするまで頑固に頑張る。基本は玄米食が一番。イノシートールやガンマオリザノールなどの成分が玄米には多く、サプリなどでは肝臓になおさら負担がかかるので、自然にいい成分を含んだ食物をとること。すりごまをかけてよく噛んで食べること。よく噛むことにより大食の習慣や短気など改善につながる。肝臓を疲労させる食物添加物入りの加工品、薬品などをさけ、1日でも2日でも絶食して肝臓を休ませるのは大変よい。また1日二食にし、朝ぬきにすると肝臓の負担を軽減できる。

〔主食〕
玄米御飯・玄米はと麦御飯・玄米小豆御飯・玄米胚芽・玄米もち・きび・あわ・そば等。御飯にはすりごまをたっぷりかけてよく噛んで食べること。

〔副食〕
人参の油炒めなど人参を使った料理・大根おろし・らっきょう・セロリ・パセリ・ねぎ類・百合根・とろろ芋・たんぽぽの佃煮・たんぽぽの根のきんぴら・ふきのとうの佃煮・よもぎ入りの玄米もち・しじみ・白身の魚・小魚・鯉こく・大豆・黒豆・小豆・梅干・大豆製品・麩・グルテンミート・海藻・かぼちゃ・トマト・葛などはよい。ニンニクと玉ねぎのみじん切りを油でよく炒めるといいダシになり、炒め物・スープ・味噌汁などに使うとよい。

〔禁ずるもの〕
肉類・脂の多い赤身魚・白砂糖・砂糖入りの加工品(黒砂糖・はちみつ少々ならよい)・アルコール類・刺激物・酢のもの(梅酢・自然醸造酢ならよい)・食品添加物入りの加工食品。