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浮腫-病気・症状と治療
浮腫 Edema
WHO(世界保健機構)では、鍼灸治療が 循環器系疾患 に適応であることを認めています。
浮腫とは
浮腫とは、血管外の細胞外液 (間質液) が豊富に貯留した状態をいう。
胸腔や腹腔など体腔内に体液が貯留した場合には、それぞれ胸水、腹水と呼ばれる。
局所性困子
浮腫は、体液が毛細血管壁を通して、血管内から組織内に移動することにより発生する。
- 毛細血管の透過性亢進
毛細血管透過性が亢進し、体液が血管内から組織内に移動する。このときにはタンパクの透過性も高まっており、組織液膠質浸透圧の増大、血漿膠質浸透圧の減少も浮腫の生成を助長する。
ex. 炎症、アレルギー、熱傷 etc. - 毛細血管内圧の上昇
静脈圧上昇により、毛細血管内圧が上昇すると、体液が血管外に移動する。
ex. 長時間の起立、うっ血性心不全 etc. - 血漿膠質浸透圧の低下
血漿蛋白濃度 (特にアルブミン濃度)が低下し、体液が血管内に回収できない。
ex. ネフローゼ症候群【血漿タンパクの喪失】、肝硬変【血漿タンパク生成の低下】、栄養失調 etc. - 組織圧の低下
高年齢や急にやせた人では皮下組織圧が低く、体液が血管外に移動しやすい。- 皮膚の伸展性が高く、軟らかい部位(眼瞼、手背、足背、陰嚢など)では組織圧が低く、浮腫が発生しやすい。
- 胸腔、腹腔の組織圧も低いので、胸水、腹水が発生しやすい。
- 細胞外液量の増加 (循環血液量の増加)
糸球体濾過障害によるNa+の貯留。
ex. 急性糸球体腎炎 etc. - リンパ管の通過障害
毛細血管の濾過-再吸収の帳尻を合わせて組織液量えお正常に保っているが、リンパ管を通じての運び出しであるから、この搬出路に障害が起これば当然、組織液の貯留が起こる。
ex. リンパ節切除、リンパ節への癌転移、象皮症 etc.
全身的因子
生体全体としての恒常性を維持しようとする全身性因子の体液調節機構(腎機能とこれに関連するホルモン)の異常も浮腫発生の要因となる。
- 抗利尿ホルモン (ADH)
全身性の浮腫の場合、このホルモンによる腎からの水分排泄が関与していることを無視することはできない。 - アルドステロン
浮腫の診断
- 皮膚の圧痕
下腿の脛骨前面を指で迫し、圧痕を観察する。
例外として粘液水腫による浮腫では圧痕を生じない。 - 組織圧の低い部位の観察
ex. 眼瞼、手背、足背、陰嚢 etc. - 胸水、腹水
全身性浮腫があるときには胸水、腹水を伴うことがある。 - 体重増加
皮下組織、特に眼険、下腿、足背部などにむくみとしても認められるのは、通常、間質液が体重の5%または2-3L以上増加してからである。血管外に細胞外液がさらに貯留する場合には、胸腔に胸水、腹腔に腹水が出現する。このような場節には普段の体重に比較して10kg以上もの体重増加を来たし、これを全身水腫と呼んでいる。
基礎疾患による浮腫の特徴
- 心性浮腫
静脈圧上昇により発生する。【心臓の吸引ポンプ作用の低下により、その上流に静脈うっ血は起こる】
右心不全;体浮腫…下腿や足背に(特に夕方)浮腫が出現しやすい。肝腫大、頸動脈怒張をみとめる。
左心不全;肺浮腫 - 肝性浮腫
低蛋白血症(低アルブミン血症)により発生する。
腹水をみとめる。 - 腎性浮腫
糸球体濾過量、血漿蛋白の喪失などの原因により発生する。
組織圧の低い所に発生しやすい。
急性糸球体腎炎では、顔面(特に眼瞼部)は初発しやすい。
ネフローゼ症候群では。RAA系などが亢進するので高度の全身性浮腫を呈する。 - ビタミンB1欠乏(脚気)による浮腫
- 粘液水腫
- 特発性浮腫
浮腫の東洋医学的な見方
津液の代謝と運行の失調と考える。
関係の深い臓腑 = 《肺》、《脾》、《腎》、《膀胱》、《三焦》など
むくみを《陽水》と《陰水》に分ける。
《陽水》:発病が急激で体の上部がまず腫れ、表証、熱証、虚証の病像を呈するもの。
《陰水》:徐々に起病し、まず下肢が腫れ、寒証、虚証の病像を呈するもの。
家庭で出来る浮腫・むくみのお灸のツボ(経穴・つぼ)
○お灸について »
失眠(しつみん)=かかとの中央、陶道(とうどう)、膈兪(かくゆ)、肝兪(かんゆ)
○下肢の浮腫に:大腸兪(だいちょうゆ)、小腸兪(しょうちょうゆ)、膀胱兪(ぼうこうゆ)
○腹水に:大椎(だいつい)、陶道(とうどう)、水分(すいぶん)
浮腫・むくみの精神的および感情的要因
~誰かを、または何か(過去の)を手放すことができない。
~考え事から抜け出せない。
~つらい事が頭からはなれず、いきづまった。
~何かを失うことが怖い。
浮腫・むくみにおすすめのフラワーエッセンス
*感情・精神面のケアには… ⇒ 脳デトックス【アクセス・バーズ】がおすすめ!
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○チャクラについて »
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